2016年度ジュニアスキー教室 レポート
今回参加したスタッフからジュニアスキー教室のレポートをいただきました。ぜひ、ご覧ください。
建部講師に作成いただいたレポートです
今年ジュニアスキーに初めて参加し、講師を務めさせていただきました。
私にも子供がいますが、子供たちと接する機会は学生時代にボーイスカウトの手伝いで海水浴やスキーなどに行ったくらいで、今は参観日や友達が遊びにくる時以外はなかなか
ありませんので楽しみでもありました。
今年は例年になく雪が少なかったため、さすがのたかつえスキー場でもジュニアスキー開催自体ができるのかが心配でしたが、みんなの心がけが良かったのでしょう、前日にはうっすらながら雪も降り、なかなか滑りやすいコンディションになりました。
今年の参加者は29人と例年より少なかったようですが、初心者班から1級受験・取得の6班に分かれてのレッスンです。
私の受け持ったクラスはスキー経験2、3回〜の2班。1日目は沓掛講師や野口講師と竹原講師のお手伝いを借りながら1班との合同レッスンでした。
3月25日の初日は、気温も割と低かったので斜面も滑りやすかったのですが、久しぶりにスキーを履くみなさんは、スピードがつきやすかったのでちょっと緊張したかと思います。でも、最初は少しぎこちなかった滑りも慣れるにしたがって、プルーク大回りもできるようになりました。2日目の検定も大丈夫かなという感じです。夕食後の班別ミーティングでは「明日は全員4級をがんばって受験する」ということになり私のほうが少し緊張です。
2日目は班を分かれてのレッスン。
昨日行けなかった上のコースへ行ってみようと、午前中からどんどん滑ります。中斜面もプルークの大回りや中回り、小回りといろいろなバリエーションを少しずつリズムも変えて滑ってみました。2班は全員女子でしたが、みんな目が真剣で滑りが丁寧、くせもなく暴走する子は一人もいません。
そしていよいよお昼前に沓掛講師が到着、検定をします。皆お手本のように上手に回ってきました。夜の発表が楽しみです。
毎日のお昼もみなさんちゃんとメニューを考えて食べてましたよ。そして夜の全体ミーティングではいよいよ検定結果発表です。
そして全員合格!おめでとう!レクリエーションも大いに盛り上がって豪華景品(何をゲットしていったのかな)をみんな頂きました。
3日目最終日は気温があがってコースが少しざくざくと荒れてきたのですが、いっぱい滑りたいということで、中急斜面も滑ってなんとリフトは15回乗りました。初日と比べると、みんな別人のような安定したポジションで速く滑ることができるようになりました。シーズンは最後でしたが、来年もまた滑りに行けば間違いなくより上手なれます。
今回はみなさんの協力のおかげでスキー場でも怪我もなく、行きも帰りも誰一人遅刻もなくバスも時間どおりに到着してとても順調でした。特に感心したのは、自主的にお風呂も入り、食事の時もみんなちゃんと行儀よく食べていたことです。(好き好きはちょっとはある子もいたみたいですが、これは安心です。)
私も新米コーチでしたが、また皆さんと一緒に滑って一緒に教え上手になっていきたいと思います。
最後に、道中のバスでは用意した映画”STARWARS”や”ひつじのショーン”を上映しましたが、来年は見たい作品があればリクエストして、ぜひまた参加してくださいね。
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國島講師に作成いただいたレポートです
ジュニァスキー教室に初めて参加しました。
講師は6時に柏市中央体育館集合です。「遅れては大変!」と早めに家を出ました。
早く着きすぎ、まだ誰も来ていません。駐車場も締まっており、どうしたものかと思っていると一人、二人と集まって来てひと安心です。
6時半には参加者が続々集まってきました。もちろん、ほとんどの子は知りません。
中には、数年前の柏市スキー連盟主催の合宿で見たことのある子はいるのですがあまりにも大きくなっているので確信が持てません。子供たちの成長の速さにあらた
めて驚かされます。
バスの荷台に荷物やスキーをのせます。ゲームの景品やおやつもたくさん積み込みます。いよいよスキー教室が始まる雰囲気になってきました。
バスに乗り込みます。しおりの座席表を見ながら席を見つけます。顔見知りの子が沢山いるせいか、まるで同窓会のようです。
6時50分、全員がそろいました。29人の子供たちと12人の講師・アシスタントをのせ、予定より早く出発です。
年度末の最後の週末のせいか、道は混んでいます。外環道に入ると富士山が見えます。天気は晴れ、ヒーターを切っていても暑いくらいです。
主催者からの挨拶が終わり、羽生インターで休憩をとったあとはお楽しみのビンゴです。けいひんはお菓子。おやつタイムが決められていないので、ゆっくり、たっぷり食べられます。
最後の一人が、「ビンゴ!」となり、1回目のビンゴが終了。すぐ二回目を初めます。
なかなか、1等が出ません。「もしかして、入ってないんじゃない!?」・・・・・。
こうしているうちに予定より早くスキー場に着きました。
外は雪がぱらついています。気温は0度。この数日、雪が降ったという事です。3月末とは思えない絶好のコンディションです。
荷物を降ろし、自分の部屋を確認し、レンタルブ―ツを確かめ昼食です。おかわりは何回でもできます。バスの中でおやつをたくさん食べたのですが、おかわりをする子がたくさんいます。頼もしい限りです。食べ終わるとスキーの準備をしてホテルの玄関前へ出ます。
開講式です。ホテルの方から歓迎の言葉をいただき、柏市スキー連盟の会長さんから激励の言葉をいただきました。
いよいよスキーです。1斑から6斑に分かれます。
ここからは3斑、レベルは5〜6級のお友達を中心にレポートします。
リフト乗り場へ行き、入念に準備体操をします。スキーをはきます。うまく金具にブーツが入らず手こずってる子もいます。
リフトに乗ります。係の人がリフトの速度をおそくしてくれたり、乗る手助けをしてくれます。
毎日、多くの子供たちのお世話をしているせいでしょうか。とてもなれています。後で聞いた話ですが、初心者の乗るリフトにはベテランの人が配置されるとのことでした。
リフトから降り、まずはもっともゆるやかなファミリーゲレンデを滑ります。スキー板を「ハ」の字に開き、スピードの調整をしながら滑ります。スキーをするうえでは最も大切な基本です。
ストックを持っている手が体についてしまっています。腰が後ろに引けている人がいます。体が前のめりになっている人もいます。何度か転びながらもリフト乗り場前のゴールに着きました。
次はスキーを、ハの字に開いたり閉じたりしながら滑ります。転ぶ回数が少なくなってきます。滑る距離を少しずつ長くしていきます。
ストックを持つ手がやじろべいのように開いて来ました。足だけに向いていた気持ちが手の方にも向いて来たようです。転ぶ回数はさらに少なくなります。
そろそろ、今日の練習のまとめです。講師の先生のあとにつき、ターンに挑戦です。
ストックを持つ手を大きく開き、せんせいのまねをして滑ります。左右のストックの上げ下げと体の向きが反対になってしまうことがあります。3回、4回とくりかえすうちに、前を滑る先生に、はなされずに滑ることができるようになってきました。
1日目の練習はここまでです。
2日目、気温はひくいものの、空には雲ひとつ有りません。ファミリーゲレンデで昨日の復習をし、さらに上のゲレンデに向かいます。カラマツコースです。リフトに乗っていても高いところに来たという実感がわきます。いざ滑ろうとすると、急な坂が目の前にせまってきます。
なにしろファミリーゲレンデの3倍くらい急な坂です。先生の後につき、大きく小さくターンをしながら滑りおります。足に力が入ります。ようやく平らな所に来ました。
ふりかえると、「よく、こんな急な坂を滑ってきたもんだ!」と自分でビックリします。「ハ」の字でスピードを調整することさえできればどんな坂もこわくない!…と
チョッピリ自信がつきました。
あとで聞くと「カラマツが、一番、こわかった!」と言っていました。
さあ、今日はジュニアテストの検定です。昨日は受けないと言っていた人もいましたが、全員チャレンジします。カラマツさえ滑れたら、こわいものは有りません。
パラダイスコースでうでだめしをしたら、さらに上に行きます。タカツエではもっとも人気のあるロマンスコースです。
初めてなのでスピードは出さず、ゆっくり滑ります。距離もみじかめにします。他のグループの人たちも練習しています。
急な坂ありなだらかな坂あり、広いところありせまいところありと変化にとんでいます。
ゴールの第三ペアリフト乗り場に着きました。何度か転んだけど、全員ゴールインです。
また、リフトに乗ります。何度か練習しているうちに、転ばなくなりました。大きなターンも小さなターンも、知らないうちにできるようになっていました。
検定をしてくれる先生たちが来てくれました。いよいよ練習の成果を見てもらう時です。
「それじゃぁ、検定をしますよ。先生のいる所まで滑って行って下さいね。」
一人ずつ、先生のいる所をめざします。体がかたくなっているのがわかります。
「よくできたねー!じゃあぁ、もう一回見せてもらうね。また、先生の所まで滑って来て下さい。」
さっきより、力がぬけ、ますますいい滑りを見せてくれます。転んでもあわてずに、自分の力でしっかり起き上がります。
きのうの練習では見ることのできなかった大きな進歩です。
終わりました。わずか10分の検定が1時間にも感じました。
「おわったー!」
ロマンスコースの残りの坂を思うぞんぶん滑ります。何度もリフトに乗ります。最後はスタートからゴールまでノンストップです。だれ一人転びません。
スピードにちょうせんする人、習った事をたしかめながら滑る人、両足をそろえて滑る技術に挑戦する人…とそれぞれです。
きんちょうの一日が終わりました。
ホテルにもどりゆっくりします。7時半からは全体ミーティングです。みんなが練習しているところのビデオを見せてもらえます。レクレーションもたくさん用意してくれています。
一番気になるのは検定の発表です。
どの子も参加できる楽しいレクが続きます。
いよいよ検定結果の発表です!
楽しさにわいていた会場が一変します。
5級の結果からです。全員合格です!
4級。全員合格!
これで3斑のお友だちは全員合格!!
3級。全員合格!
2級、1級。
なんと、不合格のお友だちが出ました。点数を聞くとたった1点のげん点!
「オマケしてあげてー!」
「たった1点なんて、ヒドイ!!」
「イジワルーーー!!!」
しかし、結果はくつがえりません。1級、2級のなんとむずかしいことでしょう。
こうして全体ミーティングが終わりました。
三日目。
残された時間は半日です。
あちらのゲレンデ、こちらのゲレンデ…。もう、滑りまくります。
終わりの時間がせまってきます。
「もっと、滑りた―い!」
「もう1日いよー!!」
こうして楽しかった3日間はアッという間に過ぎてしまいました。
それにしても、子供たちの技術の向上には目をみはるものがあります。
「このまま、1年、2年と続けたら一体どこまでうまくなるのだろう。」と底知れない可能性を見せてもらいました。
こうして、楽しく充実した3日間のスキー教室が終わりました。
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